年下の彼氏
放心状態−……。
あ…あたし、そんな状態に…。
そりゃあそ−だよね…。
初めてのキス……。
ん?!
はじめての…………………
…………………!?
「ぎゃあ−!!初めてのキス−!!」
がばっと起き上がると
事務室のソファーに寝かされていた。
「なあにっ?キスって−。菜月ちゃん、もおいやあねえ−。廊下で白目向いて倒れてたのよ?運ぶのが大変だったわ。」
ソファーのそばにはコーヒーを飲んでいる
(たぶん休憩中の
同じ3階で働くおばさんがいた。
うわっと起き上がろうとしたら
めまいがしてソファーに逆戻り。
なにが…起きたの?
白目向いてたの…?
まさか……!!
ゆめ…………?
妄想?!
だったらやばい!
あたしやばい!!
事務室の窓から
雨の音が入りこんでいた。