年下の彼氏
今日は月が綺麗だなあ−なんて思いながらいつもの階段をゆっくり降りていた。
隣には茶色いレンガのマンション。
知らないうちに中庭まで出来ていた。
小さく見える、小さなブランコとシーソーそれにすべりだい。
きっと毎日子供達が遊んでいるんだ。
もうすぐ夏だっていうのに
太陽の暑さにも負けないで
元気に飛び回る。
中には日陰を探して木の下で寝転がってたりして……。
菜月が想像していると
茶色いマンションの隅の大きな木の下で
人影を見た。
やだ−。ホームレスかなあ?
歩きながら横目で見ると
顔見知りの人がそこに居た。
桃子の予言も
ちょっとだけ的中?