年下の彼氏
*あなたのすべて*
ほんとに長い夜となった。
あたしは夜10時くらいまで
近くのコンビニに居た。
雑誌の発売日にはこうして立ち読みしに
来るけれど、いつも8時くらいまでで
10時まで居るのなんて初めて。
あたしはずっと
雑誌の着回し特集のページを永遠に見ていた。
黒と白のチェックのシャツワンピが孝之くんの服のインナーに似ていてドキリとした。
あたしは今までにない好奇心でいっぱいだった。
初めて年下に興味?を持った。
悪ガキだと思ってたけどいい人そうだし。
友達になれるといいななんて
後輩みたいで楽しそうなんて
シャツワンピに語りかけるように心の中で話してた。
−ピロピロピロ
お母さんからの
帰ってきなさいメール。
あたしはコンビニを出た。