年下の彼氏
「え−。【ピコーン】がならないバイト?」
桃子はなんとかサラダ?をつまみながら、
面白そうにこっちを見た。
桃子の目はいつになく輝いていてなんだか幸せそう。
あたしの話を楽しんで聞いてくれてるのかな?
「うん!あたし今まで【ピコーン】がなりやすいバイトしかやってなかった気がする!コンビニのバイトとか、喫茶店のバイトとか、男の人がたくさんいるバイトばっかし。だからあまり!てゆうか絶対に大人な男の人に会わないバイトをすることにしたよ!」
「そ−だよね−。菜月いつも年上の男の人に【ピコーン】ならされてたよね−。で?どこで働くの?」
桃子は吹き出しそうになりながら聞いた。
桃子が菜月のことをあまりにも天然素直で面白がっていることを菜月は知らない。
「市内の児童図書館!ここだったら中学生くらいまでの子しか来ないよ!あたしは年下に興味はないからすんごくいいと思わない??」
菜月はキラキラした目で桃子を見た。
桃子の心の中はわくわくする期待の気持ちで溢れ返っていた。
しかしまたもや
そんな桃子の気持ちに
気付くはずもない菜月だった。