年下の彼氏

*なってしまう人‥‥。*

「今日から働かせてもらいます!早川菜月です!よろしくお願いします!」

周りはみんなおばさんか‥。ラッキ!

助かった−!

ピコーンの音の恐怖からは逃げ切れた−!

おでこににじむ汗をさっと手の甲で拭いた。







市内の図書館。

高台に建つ、去年建ったばかりの新しい図書館。

全部で3階建てで

1階が憩いの広場。

自動販売機や売店があり、

かわいい木製の机と椅子がずらっと並んでいる。

2階が小学生や幼児用の絵本や遊び道具があるちょっとしたプレイルーム。

そして3階があたしの勤務場所。

主に中学生を対象とした本が置いてある。

簡単な文学から難しい哲学まで。

バカなあたしにはよく分からないけど

頭がぐるぐるしそうな本まで置いてある。



あたしの仕事は本の整理。

まだあの憧れの貸し出し!

ピッとやるやつはまだ使わせてもらえないらしい‥‥。



よ−しっ!頑張らなくちゃ!
< 7 / 86 >

この作品をシェア

pagetop