年下の彼氏
目の前には彼の肩があった。


あたしよりも広い肩幅にとんっとのしかかった自分の顔は自分じゃないみたいに小さくて熱くて…。

あのふわふわのクッションにつまずいてしまったんだ。

彼の匂いが近い。






「あっ。ごめ…。」

彼の体を押して自分の体と引き離す。
顔を赤らめて言うのが精一杯。






「お…ぅ…。」


彼が髪をぐしゃっとさせた。















なに?
この感じ。




恋ってこんな気持ちだったんだ。

ずっと忘れていた、

本当のスキっていう気持ち。



少し触れただけで

あたしの体はこんなに熱い…。

ドキドキして。














あなたの左肩も

熱くなっていますか……?





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