年下の彼氏
菜月はやる気だけには自信があった。

ぱっと腕まくりをして気合を入れた。

「うぉぉしっ!」

ぱんぱんっと手の埃を払い、本と真剣勝負!





「で?ど−だったの?バイトは?」

今日はチョコレートを口にしながら。

いつものお昼の時間に質問攻撃。

あたしたちのクラスは活発な人が多いらしくてお昼時になると一斉に中庭だか屋上だかわかんないけど、駆け出していく。

あたしと桃子はどこにも行かないので教室に雨の日を除いてほぼ2人。





「昨日は説明だけだよ!今日から本番!」

菜月は癖の腕まくりをしながら自慢げに答えた。


見るかぎり、バイト先でピコーンはなってないみたい−。

つまんな−い。

もっと面白いことないかな−。

桃子はこっそり考えていた。
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