年下の彼氏
「こんにちは−!よろしくお願いしま−す!」
元気に挨拶をして事務室に飛び込んだ!
私服にエプロン。
これが図書館バイトスタイルかあ−。
なんだか新鮮だなぁ。
るんるんで3階までの階段を駆け上がる。
ドーン!!
「あたッ!」
何かにぶつかって尻餅ついた。
後ろを向くと男の子が倒れていた。
「いってぇな−‥。」
その声は小さくてあたしには聞き取れなかった。
高そうなジーパンに
パーカをはおった男の子。
茶色い髪が無造作に跳ね上がっていた。
「ああ‥ごめんっ!」
菜月はほっとして手を胸に当てた。
とりあえず、階段から落ちなくてよかった。
人殺しにはなりたくないからな‥。うん。
辺りにはたくさんの本が散らばっていた。