MEMORY♡MELODY
第1楽章--夜空--
*煉side*
それから2日、慌ただしく1年も2・3年も時間が過ぎ、遂にオーディション当日の日となった。
ダリぃ・・・。なんで俺ら2年が準備やらされてんだ?3年はどこ行ったんだよ・・!
俺は今、1年のいる場所から結構離れた部屋にいる。
別に好きでいるわけじゃない。
部長らにここの教室の掃除を呼ばれるまでやれと言われ、かれこれ2時間が過ぎている。
(あと30分で始まっちまう・・・)
今の俺の心境は一言で最悪。始まる前に、『ヒメ』にあっておきたいのに・・・。
あーあ、なんかハプニングでも何でもいいから、1年のトコ行けねぇかなー。
そう思いつつも、
『ヒメ』のため、
と、自分でもよく分からない感情を抱き、掃除をしていた。
だが、数秒後に入ってきた3年生の一言によって、
チャンス到来☆
「誰かさー、1年生のトコ行って、この紙渡してきてくれない?」
「先輩!俺行きます!」
俺は箒を適当に渡して紙を受け取り、
『ヒメ』達のいる第1準備室へと走った。