MEMORY♡MELODY
「確かに・・・。真奈ちゃんの音って綺麗だしね~。とてもつい数ヶ月前に初めて音出したとは思えない位!」
「先生に聞いて貰ったらおっけいなんじゃないですか?」
「せ、先輩方・・・。私上手くないし、音悪いし・・・。コンクールメンバーにはなれませんよ・・・」
私がそう言うと先輩方は皆楽器を置いて、私も楽器を置くように言って、その場に座らせた。
「あのね、真奈ちゃんの音はすっごく綺麗なの。それを自分で悪い方向に感じちゃダメ!」
「で、でも・・・」
「でもじゃない!あたし達3年生が言うんだから!もっと自信持ちなさい!」
「は、はぃ・・・」
先輩・・・なんかちょっと怖いです・・・。他の2年生の先輩も頷いてるし・・・。
「・・・他の皆に追いつきたいって思ってるんだよね?(もう抜いてるんだけどなぁ・・・)」
先輩がちょっと横を向いて涼しげな顔に見えたのは気のせいかな?
追いつきたいっていうのは自分の今の目標だし・・・。
と、思って私はこっくりと頷いた。