リリック・ラック
麗ちゃんの銀色の髪が彼の瞳に光を集めてるみたいに、その瞳はとても澄んで見えた。
「お前さ」
「うん」
「若狭やめて、俺にすれば?」
「……へ?」
今あたしの目はきっと点になっていると思う。
麗ちゃんの言わんとしていることを、なかなか掴めない。
すると麗ちゃんはいつものしれっとした表情を、少しだけ気まずそうに歪める。
「若狭を好きなのやめて、俺と付き合えばいいじゃんって。そう言ってるんだ」
付き合う?
麗ちゃんと?
なんだか話が読めないよ。