リリック・ラック

その日の行動はほとんど沙綾と一緒だったけど、他のクラスメイトとも沢山仲良くなった。

みんな良い子ばっかりだし、仲良くなれて嬉しいな。

放課後荷物を片していると、恵が麗ちゃんを連れて近寄ってきた。


「おいポチ、城崎さんと友達なのか!?」


少し興奮気味な恵があたしにそう聞いてきた。
城崎っていうのは沙綾のことだ。


「うん、幼なじみ」

「マジで!? 城崎さんみたいな清楚なお嬢様がこんな犬と……」

「うるさいなぁ」


わざとらしく嘆くフリをする恵にベッと舌を出してやった。

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