カウントダウン
そして、再びドアへ手を伸ばした。

すると、また、レーザービームのような赤い光が、

その人の肩を直撃する。

「ああああああああっ!!!!!ああああああああ!!!!!」

肩を押さえながら、転びまわる。

そこからは、赤い血が流れ出ていた。

それでも、あきらめずに、ドアに近づく。

…また撃たれる…!!!

あたしはそう思った。でも、

まだ撃たれなかった。

ドアノブに手をかけ、必死に立ち上がる。

そして、ドアノブをひねろうとした瞬間、

その人の心臓を赤い光が通り抜けた。

もう、誰も声すら出ない。

その男の人は、それでも、ドアノブに手を伸ばそうとする。

スクリーンの中の周りの人は、

ほぼ狂乱状態。

1人の人は、口を押さえて、顔を青ざめていた。

耐えきれずに、その場で吐いてしまった。




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