重力地獄の決闘
「いや、爆発の規模が小さい!全速後退!」

 クルーガーがキャタピラを逆転させ後進する。

 いままで、クルーガーの居た場所に、砂塵を破り上空から何かが舞い降りた。

 それは、両腕のアームプロテクターからビームソードを出し、打ち降ろしていたマックだった。

「ちぃっ外したか」

 マックは誘導機雷が飛来した瞬間、KV・320での迎撃が間に合わないと反射的に判断し、ビームソードで弾頭を斬り落としていた。

「目の前に出てきたのが運の尽きだ。主砲発射」

 ロックウェルは、正面20メートルに居るマックに向かって50センチブラスターのトリガーを引……
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