重力地獄の決闘
「へへ、この時を待ってたぜ」

 ロックウェルの照準ウィンドウには、KV・320をまっすぐに向けているマックが居た。

 クルーガーの50センチブラスターより僅かに速く、KV・320から電子炎束が発射される。

 発射直前の50センチブラスターの砲口に電子炎束が吸い込まれる。

 それを逆に押し出すように、50センチブラスターの電子火球が発射される。

 2つのブラスターの電子炎はクルーガーの目前で均衡し、高温熱塊となり爆発した。

「シールド全開、全速後退!」

 ロックウェルはエネルギーの奔流に包まれつつ、指示を出していた。
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