重力地獄の決闘
 宇宙港のコントロールは、それに対し即座にOKを出す。ついでに簡略化した謝罪コードも付いてきた。

 航路管理不手際を認めたと言うより、せいぜい頑張って被害を出さずに着陸してくれよと言ったところであろう。簡略コードを使っているのがわざとらしい。

 要するにコントロールとしては、そちらが当方に厄介ごとを持ち込んでおいて何を言うか、責任は持ち込んだそちらにある……と言いたいのだ。

 どこに行っても宇宙港のコントロールとは相性悪いな……と思いつつ、マックは最終コースに入った。

 いつぶっとぶか判らない予備慣性制御フィールドと動力ジェネレーターをだましだまし操りながら、マックはコースの確認をした。

 G・1129宇宙港は、安全のため、他のGエリアとは1ヵ所でしか繋がっておらず、そのほかの周囲には数キロの緩衝地帯が設けられている。
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