重力地獄の決闘
「軌道発射型対空巡航ミサイル〈ワイバーンMKⅡ〉さ」

「へぇ、惑星の制空権を維持するのに使うやつか。飛んでるものはなんでも落とすっていわれてるミサイル・システムだ。確かに落とされた。確かメーカーは……」

「EIG」

「EIGか、臭いな。ここは特に企業の力が強い。EIGも生産拠点をいくつか持ってるはずだ」

「そう、それも軍需関連をね」

「やれやれ、いきなりズドンとは、俺も気にいられたものだな」

「この間の仕事で根に持ってるんじゃない」

「そうかもな」

 そう言って、マックは背にした枕に身を預けた。
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