重力地獄の決闘
「判ってるよそんなこたぁ。出来れば現場までジャッカルで行きたいところだが、飛行禁止区域だしな。それにジャッカルを動かす予算もないときてる」

「やっぱり、イーガーで行くしかないみたいですね」

「そうだな。その線で装備を組むか。破壊工作の可能性から見て、武装は外せんしな。じゃあ、キム、イーガーの装備の手配を頼む。俺は……」

「俺は?」

「イーガーを運ぶための手配をしてくるよ」

「?」

 キムの疑問符を背に受け、マックはS・PACを手にリビングを出ていった。

「やれやれ、マックはなに考えてんだか」

 ゆっくり肩を竦めながら言い、キムはBEMを呼び、指示を送った。
< 49 / 113 >

この作品をシェア

pagetop