重力地獄の決闘
4 重力地獄の決闘

何でも屋VS企業兵

「アクティブセンサーがまるっきり使えないというのもなぁ」

 マックはイーガーの速度を落として、島に進入した。

 大きくうねりのある砂丘が続き、平坦な場所が少ない。

 緑の砂苔から白い砂に変わっているが、この砂は枯れた砂苔なので、電磁波に対する特性は変わらない。

「ソナーに感あり……音紋照合。誘導機雷5。こちらに向かってきてます。接触まで30秒」

 ソナーから抽出されたターゲットが、地形データに光点として表示される。

「半包囲で撃ってきたか」

「回避指示を!接触まで20秒」

 当然であるが、イーガーの標準装備には対潜砂戦用の装備は皆無だった。

 今回のオプション装備にも専用のものは含まれてはいない。

 だが、無いからといって対抗手段が無いわけではない。

 マックはぎりぎりまで光点を近付けて指示を飛ばした。
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