重力地獄の決闘

イーガーＶＳクルーガー

　キムは後方から撃ってきたブラスターを躱しながら、潜砂しているクルーガーの位置を探った。

「まったく、こっちは武装してるとは言え作業車何だけどなぁ」

　などと文句を言いつつ、ソナーと重力偏移を頼りに、当りをつける。

　イーガーは戦闘車両であるクルーガーと違い、戦闘の攻守のバランスが取れてとれているとは言い難い。

　標準装備の砲塔もクレーンと兼用だし、レイルガンと同軸のブラスターも戦車砲としては小さい５センチクラスだ。

　その分ブラスターは電子火球の密度を上げているので、出力的には２０センチクラスの物と変わらない。ただし、加速器に負荷がかかるので、長時間の連射は出来ない。