明日は晴れますか?


「・・・言えない・・・?」

椿が涙でくしゃくしゃの顔を上げて
私の顔をのぞき込む。

すごく悲しそうな顔で。



「ごめん・・・言えないんだよ・・・言ったら・・・あんたもつらいだけなんだよ・・・っ」

「私が・・・つらいだけ・・・?」

「そう・・・言えばあんたも私もつらいだけ・・・だから言えない・・・」


椿は少しおとなしくなって
ゆっくりとうつむいた。

でもその仕草は

私の心をますます痛めつける

悲しそうな仕草。



「言って欲しいよ・・・私は・・・親友がいつも悲しそうな顔をして悩んでるのを見てる方が辛いよ・・・!!あんたを思ってるからぁっ!!!」

「ー椿・・・」



俯きながら、私に涙を見せないように
強く、大きな声でそう叫ぶ椿。

その声は

哀しみと悔しさと怒り・・・色んな感情が混じっているような声で。



なんとも言えない。

よく聞く言葉

『私の胸に、突き刺さった』

って感じだった。



椿は私の事を思ってくれてるんだと。



一瞬にして

ここまで頑固に内緒にしていた私自身が

ばからしくなった。



私は

椿の事を信用しなくちゃいけなかったんだ・・・。


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