「後ろの正面だぁーれ?」


精霊:「雪の精霊。そろそろ冬になって・・・。雪が降るんだ。」

L:「そうなんだ。」

精霊:「そしたら、逢えなくなるんだ。忙しくなるからね。」

L:「・・・。」


精霊:「また、こういう季節になったら会えるけれど、キミは大人になっているだろうから話せなくなるかもね。」

L:「寂しいな・・・。」

精霊:「ありがとう。」

L:「この広場に居るのは、雪が降るから?」

精霊:「うん。雪の精霊だけれど、この広場を管理しているんだ。」

L:「難しい。」

精霊:「あはは。ごめんね。」

L:「それじゃ、何かを待っている、っていう噂は・・・?」

精霊:「もう、知ってたんだ。それはね。雪を待ってたんだよ。」

L:「ふうん。」

精霊:「もう、夕焼けが早く落ちるようになったね。」

L:「そうだね。」

精霊:「もう、帰りなさい。ボクは、まだ仕事があるから・・・。」

L:「また、逢える?」

精霊:「はは。多分、もう逢えない。」

L:「・・・。」



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