本気になっちゃいけない

「こちら槇原小夜子さん 
今日から私についてマネージャー業するから
ちなみにナースだから体調管理もしてもらうわ」

「でっ この金髪くんが北川光星」

「ちわぁ よろしくね 小夜子さん ナースなんてますますそそるね」
と笑った

「よろしくお願いします」

私は恥ずかしくて これが精一杯

「でっ こっちの短髪くんが 倉重海斗」

「ひでぇな(笑) 何だよ短髪くんて(笑) それに光星まで失礼だろっ 気にしなくていいからね 小夜子さん よろしく!」

「よろしくお願いします」

口は悪いけど 良い子達みたいで少し安心した


「でっ」

でっ?

「あの寝てるのが 九条空也 (くうや)」

寝てるの?

反対側のソファーに視線を落とすと猫みたいに丸まって寝ている男の子


私はドキッとした

栗色の茶色い髪が光り 
睫毛が長くて 色白で
一瞬お人形かと思った


その子に向かって 美奈子は

「空也また寝てるの!
起きなさいよ 腫れた目で収録になるわよ」

まるで子どもを怒ってるみたいだ

クスッ 私は可笑しくて笑ってしまった


「うぅ……ん」




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