本気になっちゃいけない

中に入ると 角部屋なので私の部屋よりも広い

大きな白いソファー
黒と白にまとめられた スタイリッシュな部屋


ソファーの上に 脱いだ服が 広がっていたけど 男の子の部屋にしては かなり綺麗になっていた


続きの隣の部屋に入ると 大きなダブルベッドの中に 空也がいるのがわかった


近づくと やっぱりみとれるほどの綺麗な寝顔


「おはよう空也 起きて 仕事です」

布団の上から背中の辺りをゆっすってみる

「……」

反応なし


「空也…起きなさい」
ちょっと声も大きくなり
可笑しい私もまるで母親みたいだ


「うっ……ん」


ゴソゴソ動き出した


「空也…起きた?」


「やべぇ」

その声に反応したのか
シーツを剥ぎ ガバッと起きた


髪に寝癖をつけ
その髪をグシャグシャとかいた
寝ぼけ眼はまるで子どもみたい

でも一瞬にして私は目の前の光景に固まった

何も来てない 上半身

適度な筋肉質な 身体が すごく男性ぽく感じられ
私は自分でも 耳から顔にかけてポッと赤くなっていったのがわかった



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