本気になっちゃいけない
事務所に着くと 黒木から注意を受けた
「時間厳守な仕事もあるからせめて30分前には出掛けられるか確認して 空也 もう少し自覚しろよ」
「はい、わかりました」
「はい、わかりました」 私と空也の声がハモったように 響いた
隣に並ぶ空也の顔を見上げると 空也もこっちを向きクスッと笑い首をすくめた
「おせぇよ」
光星と海斗が言うと
「わりぃ」と言いながら空也は席に着いた
私も 美奈子に
「ごめん」と行って席に着いた
席に着くと
3人のこれからのスケジュールが書かれた紙が 配られていて
見るかぎり かなり過密スケジュールで大変そう
黒木が
「俺がこれから全体まとめるけど
細かいことは美奈子には光星と海斗のことを
小夜子には空也のことをやってもらうから」
「えぇ~
何で空也だけ小夜子さんなわけ」
光星が言うと
「お前らの方が手がかかるんだよ
空也は寝坊だけだ」
と黒木が笑った
「何?光星私じゃ不服そうね」
美奈子がチクりと言うと
「いやぁ~そんなことは」
焦った光星を見て
みんなの笑いがおこった