本気になっちゃいけない
時計を見るともうすぐ午前1時を回ろうかとしている
「あのね 空也
隣に泊まるから このクッションとバスタオルを一枚貸してくれないかな」
「隣何もないでしょ
じゃぁここに寝れば
って言っても布団は無いけど」
いゃぁそれは流石にマズイでしょ と思う私に
「マズくないでしょ俺のマネージャーなんだから」
「えっ?私何にも…」
「だから解りやすいんだって 顔におもいっきり出てるし」
と笑っている
「……」
「ベッド貸してもいいけど小夜子さんが嫌でしょこのソファーなかなか寝心地いいよ」
と言いながら立ち上がった
う~ん このまま甘えても良いのだろうか…
戻ってきた空也は口に歯ブラシをくわえ
手にタオルケットと Tシャツ を持っている
「これ使って 風呂場には洗顔とかメイク落としもあるから
タオルも適当にどうぞ」
「えっと…」
「そんなに困らなくたっていいじゃん 別に襲ったりしないし(笑)」
空也くん
こんなおばさん相手に襲うとか襲わないの問題じゃないと思うよ
「じゃ俺寝るから あと適当におやすみ」
「う…ん ありがとう」
結局空也に押しきられた感じで
一つ屋根の下泊まることに