転校生と同居中♪
「外にお散歩したいっ♪」
「行くか?」
「うん。」

階段に差し掛かったとき、急に頭や体が痛くなった。

あぁ。思い出した。


「傑くん、私…多分だけど、記憶戻ったかも…。」
「本当か…?」
「うそ言ってどうすんのよ(笑)」
「良かった。」
「それは、私のセリフだよ。傑くんがケガなくて。」
「お前にケガさせちまったけどな。」

大好きな人が目の前に居る。大好きな人の声が聞こえる。こんな些細なことを、幸せだと思えたの、初めてだと思う。
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