スモールラブ
泣くに泣けない。
だからといって助けを呼ぶ力もない。


お母さんはどこへいったのだろう。



私は土に広がった血をうめて
残った力を振り絞って立ち上がった。



車のところへいったけど
誰もいなかった。
最初から置いていくつもりだったんだ。



お母さんのこと大好きだった分
悲しくなる。
きっと育てるのが苦しくなったのだろう。




気づいたら私は
その小さな小さな苺畑の見える
丘で気を失っていた。



小さな小さな苺の物語
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