ごめんね。…そして、ありがとう。
「いい加減にしなさい。」
「は?」
「髪の毛。」
「だから言ってるじゃん。地毛だって。」
「規則で決まってるんだよ。黒って。
お前だけ特別扱いはできない。他の生徒
にも贔屓だって言われてんだよ。」
「何?生徒に言われるが嫌だから私に
言うの?」
「規則だからだ!」
「じゃぁ、金ちょうだいよ。」
「はぁ?」
「私そんなお金ないし。」
「親がいないからだ・・・・。」
尾山の言った呟き。