ごめんね。…そして、ありがとう。
尾山はわざとらしく、ぶつけた頭を
冷やしている。
「どうして、こんなことしたんだ?」
問いただしてくるのは学年主任の小林
「・・・」
「話を聞いているのか?」
「アイツ(尾山)が、言うことに腹が立っただけですけど。」
「お前、アイツって先生に向かって何さまだ!」
「・・・」
「尾山先生、二宮に何か言ったんですか?」
「何も言ってませんよ。髪の毛を色を
治しなさいって言ったら、いきなり
花瓶を投げてきて。」