ごめんね。…そして、ありがとう。

小林が手を離して、顔をあげる。
紗和のおでこは真っ赤になっていた

尾山睨みつけた。


「ほら、言えば分かるじゃないか。
さっさと謝ればいいんだよ。悪いことを
してるんだから・・・・。何だ?その目は?」

紗和は立ち上がって、自分の座っていた
イスを先生たちの方に投げつけて、
学校から出ていった。


そのあと、先生たちがどうなったかなんて
知るはずがない。


それから紗和は学校に行かなくなった。



< 107 / 474 >

この作品をシェア

pagetop