ごめんね。…そして、ありがとう。
小林が手を離して、顔をあげる。
紗和のおでこは真っ赤になっていた
尾山睨みつけた。
「ほら、言えば分かるじゃないか。
さっさと謝ればいいんだよ。悪いことを
してるんだから・・・・。何だ?その目は?」
紗和は立ち上がって、自分の座っていた
イスを先生たちの方に投げつけて、
学校から出ていった。
そのあと、先生たちがどうなったかなんて
知るはずがない。
それから紗和は学校に行かなくなった。