ごめんね。…そして、ありがとう。
太一の家に行くと結構なメンバーが集まっ
ていた。
「さっきちょっとニュースでやってたよ。
里久俺達のこと言ってねぇみたいだぜ?」
「そっか・・・。」
「てか、里久ってもうひとつ麻薬買ってる
組織あるんだろ?そっちの名前言ったん
じゃねぇか?」
「里久ならやりそう・・・結構俺達にもよく
してくれたしな・・・。」
そんな会話を紗和は太一の部屋の隅っこ
で聞いていた。
紗和にとって頼りがいのあるとても優しい
お兄ちゃんがいなくなってしまった。