ごめんね。…そして、ありがとう。
「俺を信じてくれないか?」
「信じる・・・?」
「あぁ。」
「バカバカしい・・・。信じたって裏切られる
のがオチ。信じる奴がバカを見るだけ」
紗和の冷たい表情に何かを感じ取った健人
「そんなこと言うな!二宮、俺を信じてくれ。
俺はお前を信じてる。ちゃんと学校に来て
くれると信じてる。」
紗和は、本当は信じたかった。だけど、
学校の先生なんてみんな一緒。みんな今まで
と変わらない。
今までの先生はイジメを黙認したり、
やってもいないことで私を疑ったり、
家族がいないことで私をバカにしたり、
そんな先生ばっかだった。
今更先生のことなんて信用なんて出来るはずがない。