ごめんね。…そして、ありがとう。

「お前が言わなきゃ、ばれねぇよ。こんな
とこめったに人こねぇし。」

「離して!」

紗和が暴れる。

「カメラをどこにやった?」

「だから言うわけないでしょ!」

「俺は、お前気に入ってるんだぜ?」

「はっ?」

「1年の時から、かわいいなぁ~って思って
たんだよ。」

そういって、紗和の顔をゆっくりゆっくり
なでる。
身動きのとれない紗和。

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