ごめんね。…そして、ありがとう。

「なぁ、二宮・・・やっぱ、お前が学校こなく
なった原因って、尾山先生に関係あるんじゃ
ないのか?」

「・・・」

「二宮?」

「慣れてるから平気。」

「え?」

「1年の6月ぐらいにひさびさに学校いったら、
アイツ(尾山)が髪の色直せって。信じてもらえ
ないと思うけど、この髪の色地毛だし・・・。
染める金なんてないのにさ・・・。で、そのこと
で呼び出されることが増えて・・・。あるとき、
親がいないから、ダメなやつになるって言わ
れたとき、すごく腹が立ってさ・・・。好きで
親がいないわけじゃないし、私だって、愛し
てくれる、信じてくれる親がほしいのにさ・・・
それで、近くにあった花瓶をアイツに投げたの
そしたら、アイツに頬を殴られて、アイツを
突き飛ばしたら、あのメガネのやつ(小林)とか
太ってるやつ(片山)とかに怒られたってわけ」

「確かに、尾山先生が言ったことは悪いけど・・
花瓶を投げたらダメだろ?」

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