ごめんね。…そして、ありがとう。
そうって紗和は生徒指導室から出ていった。
「私も、二宮と同じ様に思います!」
「松田先生・・・!」
「あと、小林先生。1年前二宮が、尾山先生
に花瓶を投げたとき、机に頭を押し付けて
謝らせたっていうじゃないですか!」
「アイツが謝らなかったからな。」
「もうちょっとやり方があるんじゃない
ですか?いくらなんでもひどすぎますよ!」
「そもそもアイツが、悪いことをしてるんだ」
「確かに二宮も悪いことをしたかもしれま
せん。でも、教師が、いいことだけを押し
つけるんじゃなくて、どうして、悪いこと
をしたのか、話を聞くとか。なにも謝らせる
だけがすべてじゃないでしょう!」