ごめんね。…そして、ありがとう。
「俺、気になるとほっとけないだけ。
別に俺、二宮のこと不良なんて思ってないし
結構いい奴だなって思ってるよ。」
「・・・・どうだか。」
「俺が嘘ついてるって言いたいのか?」
「ねぇ、あの子どう思う?」
「あの子って?」
「一番前の席でいつも本読んでる彼女」
「あぁ、下沢?」
「名前知らない。」
「メガネの奴だろ?下沢っていうんだよ。
別に普通じゃない?本好きな奴って
いるだろ?」
「そんな話をしてるんじゃないの。」