ごめんね。…そして、ありがとう。

紗和は、遅刻・早退は目立ったが、
最近はほとんど毎日学校に来るように
なっていた。

健人は嬉しくてしょうがなかった。


「最近は毎日のように学校来てくれるな。」

「文句ある?」

健人が嬉しそうに声をかけてくる。

「別に文句なんてないよ。」

「ちょっと気になることがあるの。」

「気になることって?」

「ねぇ、シモサワ?だっけ・・・・?」

「あぁ、下沢がどうした?」

「なんとも思わない?」

「なんともって?」

「いつも一人じゃん。」
< 256 / 474 >

この作品をシェア

pagetop