ごめんね。…そして、ありがとう。
紗和は、遅刻・早退は目立ったが、
最近はほとんど毎日学校に来るように
なっていた。
健人は嬉しくてしょうがなかった。
「最近は毎日のように学校来てくれるな。」
「文句ある?」
健人が嬉しそうに声をかけてくる。
「別に文句なんてないよ。」
「ちょっと気になることがあるの。」
「気になることって?」
「ねぇ、シモサワ?だっけ・・・・?」
「あぁ、下沢がどうした?」
「なんとも思わない?」
「なんともって?」
「いつも一人じゃん。」