ごめんね。…そして、ありがとう。

「先生・・・・それってさ、紗和が属してる
組織となんか関係があるの?」

「さぁ・・・俺には分からないけど・・・
でも、二宮が財布を盗むような奴だって思うか?」

「思わないけどさ・・・俺昨日言ったんだよね・・」

「何を?」

「あの組織と手を切れって・・・俺があんな
こと言ったから、紗和は・・・もしかしたら、
その組織にハメられたんじゃ?」

「別に桜のせいじゃない。安心しろって。
・・・・でも、手を切れって言ってくれて
ありがとう。」

「え?」

「二宮だって、いい加減この関係を断ちたい
そう思ってたはずだよ。お前に背中を
押されたんだよ。二宮は。」


< 302 / 474 >

この作品をシェア

pagetop