ごめんね。…そして、ありがとう。

「・・・・何?」

「もう手を切れ。」

「・・・・」

「あの組織とは手を切りなさい。」

紗和はうつむいたまま何も言わない。


「二宮、お前は変わったんだよ。
友達もできただろ?もう一歩踏み出せ。」


「・・・うん。」


「約束してくれ。手を切ること、もう、
警察の世話になるようなことはしないって。
信じてくれてる、樹利のためにも・・・」

< 307 / 474 >

この作品をシェア

pagetop