ごめんね。…そして、ありがとう。
紗和は、そのまま出ていった。
そして、そのまま店に向かった。
時計は11:00を指していた。
時間も時間・・・
店には2,3人しかいなかった。
紗和はこの時間に必ず、秀仁がいることを
知っていた。
秀仁は、紗和と一緒でこの組織に
不信感を持っていた。だが、辞める勇気も
なく、いつも太一たちにぱしられていた。
「紗和っっ!」
店に入ってきた紗和をみて
秀仁は驚いた。
「お前、太一にやられたのかよ?」
「まぁね。しゃべるだけでヒリヒリするよ。」
「紗和にまでこんなことするなんて、許せねぇ。
俺が仕返しに・・・」
「出来ないくせにそんなこと言わないの。」