ごめんね。…そして、ありがとう。

そして、紗和は座り込んだ。


「ハァハァハァ・・・どうして!逃げるんだよ!」

樹利の怒鳴り声・・・

紗和は振り返ることができなかった。
こんな顔みせられない。
より深くフードをかぶった。

「二宮!どうして、昨日施設帰らなかったんだよ?」

健人も息が切れていた。


「・・・」

何も言わない紗和。
樹利は、紗和の肩をつかんで、振り向かせようとした

「おい!紗和。」

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