ごめんね。…そして、ありがとう。

時間がゆっくり進んでいた。

暗くなる前に帰れ。そういわれて、
樹利はしぶしぶ帰った。


健人は、紗和の気分が戻るまで
待っててあげるつもりだった。


辺りはもう真っ暗だった。


「ねぇ・・・」

紗和の小さな声・・・
しかし反応がない。
紗和が振り返ると、健人は、寝ていた。

紗和はつい笑ってしまった。


「寝てるじゃん・・・」

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