ごめんね。…そして、ありがとう。

樹利が口を開いた

「俺はずっと待ってた。確かに、紗和は
俺や先生との約束破ったし、俺じゃなくて
変な男と一緒にいて、つかまっちゃうしさ、
もう意味が分かんない、って思うことも
たくさんあったさ・・・」

健人に「別れよう」って言われる・・・
「お前なんて嫌い」って言われる・・・
紗和の目には涙がたまっていた


「ねぇ、紗和。今度こそ約束して。」

「え?」

「絶対に、警察の世話になるようなことは
しないで。絶対にもう変な奴らとはつるま
ないで・・・」

< 430 / 474 >

この作品をシェア

pagetop