ごめんね。…そして、ありがとう。
健人は、紗和を元気づけてくれた
ともねぇが、藤本先生に呼ばれたのは
紗和が入院して6日後の昼だった。
「あぁ、橋本さん。わざわざありがとうございます」
紗和の主治医の藤本先生。
「いえ。私は、あの子の親のようなものなので。」
「紗和ちゃんの病気のことなんですが。」
「はい。・・・・え?病気?」
「はい・・・その・・・・。実は紗和ちゃん少し
疑ってる病気があるんですが・・。」
「疑ってる病気?」
「はい。ちゃんと検査しないと分かりま
せんが、もしかしたら、白血病じゃない
かと・・・。」
「白血病!?」
自分の耳を疑った。