ごめんね。…そして、ありがとう。
「・・・」
紗和は寝がえりをうって、ともねぇと
目を合わせない
「ねぇ、紗和ちゃん!」
「迷惑かけるから・・・」
すごく小さな声だった。
「私、今までみんなに迷惑かけて来たし。
白血病だなんていったら、みんなにもっと
迷惑かけちゃう。大好きなみんなに、
迷惑掛けるぐらいなら、このまま
死んでもかまわないって・・」
「バカなこと言わないで!」
「・・・」
「いいじゃない、迷惑かけたって・・・。
私は、大好きな大好きな紗和ちゃんに
かけられる迷惑だったら、嫌じゃない
よ。何にも言ってくれない、頼りに
してくれない・・・そっちの方がよっぽど
嫌だよ・・・。」
ともねぇは泣いているようだった。