ごめんね。…そして、ありがとう。

「ごめんなさい・・・。でも、ともねぇは
私だけのともねぇじゃないし、施設に
は私より、もっと寂しい子や悲しい子が
いる。私は寂しいの慣れてるけど、施設
にはなれない子がいっぱいいる・・・。
悪いよ、施設の子たちに・・・。」

「自分のことを考えて。
ねぇ、紗和ちゃん。紗和ちゃんはもうすぐ
で死んじゃうかもしれなかったんだよ?
死んじゃったら、もう誰にも逢えないんだよ?
松田先生とも・・・樹利くんとも・・・。」

「・・・」

紗和を背中から抱きしめてあげるともねぇ。

「お願いだから今は自分のことだけ考えて
そして、早く元気になって。」


ともねぇの気持ちは紗和に伝わったようだった。
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