Mirachle☆LOVE
「その子のこと好きになったの?」



ずっと頭の中で回っている一言。


「なた...。日向ってば!!!」

「へ?」

「へ?じゃねーよ!!お前俺の話聞いてた?」

「え、聞いてない。てか話してたの?」

「たっくよー、お前昨日のお昼休み後半からそれだぞ。
 香織ちゃんも元気なかったし。喧嘩でもしたの?」

「してねーよ。てかメールしたの?」

「もちろん!!マジ可愛い!!文章からして可愛い!!」

「じゃあ、香織のこと好きになったの?」

どこかで聞いたような一言を言った。

「あぁ、好きだよ。」

翔吾は、いつにないくらい真剣な表情だった。

「ふ~ん。そっか。」

「え!?それだけ!?もっとなんかないの!?  
 彼女は絶対渡さない!!
 的なセリフとか!!」

「ねぇよ。つかドラマの見すぎ!!」

やっぱり、翔吾は翔吾だった。

「頑張れよな。香織いいやつだし、お前とお似合いだと思う。」

「あぁ、ありがとな!」

< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop