春色恋色

第2章~再びの相談~



先生に話した日から2ヶ月程過ぎた。

2ヶ月経った今でも、お父さんお母さんは喧嘩ばかりしている。


あれから私は微かに聞こえる喧嘩の声や音を聞きながら、自分の部屋で何度泣いただろう。
何度先生に電話を掛けようとしたことだろう。

いつも携帯を手にとって先生の登録してくれた番号を見て止めてしまうんだ…


先生はいつでも電話してって言ってたけど、寝てるかもしれないし…出来ないよ。





学校で先生に会うたび私を他愛のないことで笑わせてくれた。

家のことに関してはあれから一切触れない。
気を遣ってくれてるんだよね…?


でもその度に少し苦しくなる。
なにか見捨てられたみたいで…

見捨てるなんてしない先生なのにそう思ってしまうんだ…


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