ヴァンパイアの花嫁 番外編③
小さな四角い箱は真っ赤なリボンがかけられている。


「?」


「開けてみなさい」



戸惑いの視線を見せるティナにレオンは言った。



ティナはその箱を受け取るとゆっくり開けた。



「きれいな指輪……」



箱の中で大粒の赤い宝石が光っている。



まるで血の塊ような宝石。



「はめてあげよう」



ティナの左手をそっと持ち上げると、指輪をはめる。



「レオン、ありがとう とっても嬉しい」



レオンに抱きつくティナにレオンは口付けを求めた。




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